06月前半

 −0601 ビアガーデンの季節ですね−
 6月だー。初夏だー。ビアガーデンだー。  というわけで、サイトウです。夏といえばビアガーデンで乾杯ですね。  私はビールは飲めないのですが、屋外で飲むカクテルや日本酒の味は、また  花見とは違った楽しみがあり、いいと思います。プハー。  まぁビアガーデンというと、私は、いまだに仲間内で、教訓めいた伝説として  語られる、あるほろ苦い事件を思い出します。  それは、ちょうど今ぐらいの、6月でも蒸し暑くてたまらない年のことでした。  男女あわせて10人ぐらいで、繁華街の中心にあるホテルの屋上ビアバイキング  へ行ったんです。まぁ体育会系のノリで、さんざん飲んで食べて騒いだせいか、  飲み会も終盤にさしかかったあたりでは、みんな、深く酔っていました。  で、もう帰ろうか。二次会何する? とか話しているといきなりですね。私の  隣の席にいた人が立ち上がって、「わー、夜景がキレイー」とフェンスに駆け  寄っていったんですわ。いきなりです。みんな、嫌な予感がして、その人を  止めようとしたんですが、捕まえられず。酔っ払ったその人は、駆け寄った  いきおいのまま、ガシャガシャとフェンスをのぼりだしました。  自殺される! とあわてて駆け寄る、店員さん、そして、私たち。  しかし、駆け寄って下ろす前に、彼女はフェンスの頂上で、上半身を夜空に  投げ出し、怪音を発しました。  うええええええええええ、え、え…………  地上数十メートル上から、星空をバックにゆっくりと下界へと落ちていく粘液。  後にも先にもあの時以外、真っ赤な顔した支配人とかが出てきて、まっ白い部屋  に連れて行かれたような経験はありません。  まぁ皆さんは、こんなほろ苦い思い出を作らないよう、夜空を見に行こうとする  酔っ払いには、注意していただきたいと思います。今年のビアガーデンも、平和  にやるぞー。オー。



 −0602 麦茶−
 夏だ麦茶だ!  というわけで、炎天下での運動、暗室(室温30度)で数時間過ごす、という  荒行をこなした後に、シャワーを浴びて、おもむろに冷蔵庫から麦茶を取り出し、  飲んだら、思いっきり腐っていました。「何これ、腐ってるじゃん!」と思っ  た時には、もうコップの中9割ぐらいは飲んでいるんですわ。すっぱい味と、  漂白剤みたいな臭いが口の中を支配して、暴れまわっているわけです。しかも  よく冷えているので、のどから胃にかけて、麦茶が、体内で拡散していく感覚が  リアルに分かるんです。地獄。何かもう、何の前触れもなく、いきなりファー  ストキスを奪われた少女のような気分になりましたよ。「何これ!」という驚き  と、戸惑い、そして、幻想を打ち砕かれた怒りと絶望、みたいな。  ひとしきり泣いた後に、お母さんに「腐ってる!」と抗議したら、「知ってる」  と普通に返答されました。何だそれ。すげぇ悔しい。しょうがないので、腐った  麦茶を捨てずに、そのまま冷蔵庫に置いておいたら、数時間後に父がひっかかっ  て悲鳴をあげていました。少し溜飲が下がりました。  さて。さっき冷蔵庫開けたら、まだその麦茶があったんですが、誰が捨てる  べきなんでしょうね、これって。



 −0604 写真現像−
 朝目が覚めたら、右目が痛くて開けられませんでした。無理矢理開けて、涙流し  ながら鏡見たら、白目が真っ赤に染まっているのな。失明したかと思いました。  久しぶりに、朝一番でタクシーに飛び乗り、病院へ走りました。  まぁ、さっさと診断結果を言うと、「目薬で治る程度の怪我」でした。  えぇ、怪我です。病気でも失明でもありません。超軽症。2ミリあるかないか  の、傷が原因でした。何でも、目と接している粘膜の部分が、ツメのびた状態  で目をこすったとか、どこかに目をぶつけたとか、そんなので傷ついて、出血  したそうですよ。多分、昨日泥酔して帰宅する時に、どこかで顔をぶつけた、   とか、そういうことが原因だと思います。酒が入ったため、血行がよくなり、  通常よりも多い量の血液が流れ出して、白目全体が赤く染まったそうです。  また酒が原因で、病院ですよ、お客さん。  もう、私はね。昨日、暗室に入っていて、目を現像液ついた手でこすっちゃった  ということがあったために、病院の待合室で、右目を押さえて、半泣きだったん  ですよ。現像液は、入ってすぐに洗いながしたんですが、劇薬です。失明する  可能性も、ゼロとは言えません。右目が開かないほどだから、よっぽどのことに  違いない、と、泣きそうだったんですよね。なのに、お医者さんの言った言葉は  これですよ。  「いやー、もうちょっと血の量が多ければ、血の涙が流せたのに。   残念でしたね」  もう、 thee michelle gun elephant のライブも、中居君の映画「模倣犯」も、  左目だけで楽しむことになるんだ。それもこれも、ボーっとしていて、現像液  で目を洗っちゃったから! という、私の今にも泣きそうな思いが、全て否定  されましたね。その言葉一つで。  もう二度と、病院へ行って、深い脱力で、お金を払った後も病院から出ていけ  ない、という思いはしたくないな、と、今日は痛感しました。もう泥酔しない。  絶対しない。何がなんでもしない。節度ある酒の飲み方を、これからはしようと  思います。もういい大人だしっ! 大人らしい飲み方をっ!



 −0605 木曜一限−
 私が取っている木曜一限目の授業は、出席に厳しいと噂の教授の授業らしい  です。「らしい」というのは、一度も行っていないから。今週こそ行こう、  今週こそ行こう、と思って、毎週毎週惰眠をむさぼっていたら、一度も行か  ないまま6月になっていました。あらビックリ。「月日は百代の過客にして  行かふ年も又旅人也」なんて、松尾芭蕉も、うまいこと言うものです。  卒業までの単位が、足りねぇ。  とりあえず、明日こそは出席して、「すみません! 今まで就職活動が忙し  くて出れませんでした! レポートでも何でもしますっ! 卒業のために、  単位下さいぃぃ!」と、土下座してこようと思います。っつーか、5月に  入ったあたりで、その「土下座しよう」というのを決心したにも関わらず、  それから毎週毎週、実行をひきのばして来たんですよね。おかげで、もう  木曜日が来るたびに、ブルーですよ。最悪。ブルーサーズデイですよ。  まぁとにかく、今日こそは早く寝て、早起きしようと思います。  …あ、なぜかTRICKのビデオが全巻手元に…。あー、これは  見ないといけないなー。いやー、まいったなー。あはははー。



 −0606 木曜一限−
 今朝起きたら、部屋のドアの所に、モモヒキ姿の父が腰に手をあてて立って  いました。悪夢の続きかと思ったら、そうでもないみたいです。  「お前、見たか? ワールドカップ」  父は、起きてすぐに父の裸体を見せられた、娘の衝撃に気づくそぶりもなく、  うれしそうに、そう語りかけてきました。  まぁ日本全国サッカーサッカーと、普段「日本滅びる」とか口走っているヤツ  まで、日本万歳言うてる時ですからね。そういう挨拶もしょうがないのかも  しれません。私も、上半身裸の父を見ないように、ぼんやりとした頭で答え  ました。  「あー、新聞で見たような…。引き分けだったらしいね……」  「うむ」  父は、腕組みをして、うなずきました。何か私の質問を待っているようです。  しょうがないので、つっこんでみました。  「で、その黒いモモヒキは何なの? 何の儀式をはじめるの?」  「うむ! ワールドカップの平均視聴率は、50%前後!   力道山VSデストロイヤーは、防衛したぞ!!」  お父さん、両手をふりあげました。
(参考資料;力道山)
 「…あぁ、なるほどね。その黒いモモヒキは、力道山のつもりなんだ」  「今日はこの、力道山タイツを、ズボンの下にはいて出社しようと思うんだ   けれど、チエはどう思う?」  「……」  また今日も、木曜一限に出られませんでした。  …ワールドカップ、早く終わらないかな…。



 −0607 模倣犯が公開されますね−
 さー、そろそろ夏の予定を考えなきゃー、サイトウです。まぁ彼氏もいない、  学校も暇、友達は全員彼氏持ち、という孤独なサイトウですから、今年の夏は  一人で過ごすんですけれどね! 寂しくなんかないもん!  ごめん、寂しい。  さて。  明日、6月8日は、中居正広主演の、映画「模倣犯」の公開日です。  残念ながら、8日は写真撮影会&飲み会が入っているので、私は9日に見に行く  予定なんですが、いやー、公開前なのに、微妙な盛り上がりですね、この映画。  中居ファンは別ですが、すでに試写会を見に行った人たちの話を聞くと、  「一度見ただけじゃぁ、全く意味が分からない映画」という感じらしいです。  まぁもともと、この映画の監督・森田芳光さんという人は、「黒い家」や  「失楽園」を撮った方なんですがね。  映画内に謎を散りばめるだけ散りばめておいて、謎を解かずに放置プレイ、  というのが大好きな方なんです。ですから、そういう感想を持つ方が多いのも  当然なのかもしれません。  しかし。もしこのサイトを見ている方で、模倣犯を見ようと思っている方が  いらっしゃいましたら、これだけは覚えておいてください。謎を謎のまま残  しておくのは、見終わった後に、「あのキーワードは何だったのか」「なぜ  あの人はああいう行動をとったのか」ということを、観客に思わさずには  いられないようにするためです。つまり、見終わった後に、謎について考え  こんでしまうのが、森田映画の醍醐味なんです。「全く意味が分からない」  というのは、当然であり、あの人の映画は、その意味を考えるのが、最高の  楽しみ方なんです。ハリウッドのような、勧善懲悪的な分かりやすい映画では  ありませんので、その点を頭にいれてご覧なさってください。  ちなみに、最近「糞映画を撮る監督」とか言われてたりする森田監督なんです  が、自分で脚本を書くのは6年ぶりとのこと。彼の監督映画の中で、名作と言わ  れている「家族ゲーム」や、「(ハル)」は、全て監督自身が脚本を書いた作品  であることを考えると、この映画も、森田監督の6年ぶりの名作となる可能性を  秘めている映画ではあります。だから、家族ゲームとか好きなら、見ればいいと  思いますよ、はるまきさん!  …って、たいして森田監督の作品を見ていない私が、知ったかぶって語っちゃっ  て、映画好きを怒らせたらどうしよう。謝っておきます。ごめんなさい。実は  あんまり映画とか見ません。全て、自称・映画好きな友人のウケウリです。  えへへへ。  とりあえず、9日は映画見て、その帰る足で模倣犯の原作本買って帰ろうと  思います。いやー、楽しみだなぁ、模倣犯。大画面で中居君が見られるのが、  楽しみでたまりません。パンフレットも買います。  一人で行くんですが、全く寂しくないですね。ええ。寂しくなんか。  …ごめん。寂しい。



 −0609 模倣犯が公開されましたね−
 いやー、映画って本当にいいものですね。  映画「模倣犯」見てきました。伝説を目にしたい人は、ぜひ行くべきだと  思いますよ! 私は、この映画の公開を許した東宝に、すごくお礼が言いたい  気分です。この映画、大好き! 多分、DVD買っちゃう!  早く行かないと、多分、映画の公開、すぐに終わっちゃう!  以下は、ネタバレなので、映画を見た人のみ、反転して読んで下さい。  映画「模倣犯」感想  とにかく、見た後に、話題にのぼらせずにはいられない映画であることは、  間違いありません。見た人は、フォント7とかで、「面白かった!」「笑った!」  と書きたくなること間違い無しです。多分、この映画の衝撃を超えるような映画  には、なかなかめぐりあえないと思います。ぜひ、皆さんもお暇でしたら、  ご覧なさってください。そして、歴史の証人となってください。  …あ、原作ファンの方は、フーリガンと化し、鬼才・森田監督を襲ってしまう  かもしれませんので、オススメはいたしません。サイトウでした。



 −0610 会話−
 後輩に、超かわいい彼女ができたというので、根掘り葉掘り、どんな子か聞いて  みました。  「どんな子って…。あー、例えば、彼女が高校生の制服を着てですね。甲子園   で、客席でメガホン持って一生懸命応援していたら、NHKのカメラマンが   放っとかない! スクリーンに映しちゃうぞ! っていう感じの子ですよ」  …なんとなく、その説明で理解できた自分が嫌で、にやけた顔の後輩に、デコ  ピンをかましておいてやりました。幸せ、憎い。  さーて。そんな彼氏がいなくて寂しい寂しいサイトウさんは、THEE MICHELLE  GUN ELEPHANT の名前がどのフェスにも出ていない現実を、直視するために、  今日ははりきって、「2002年気になるロックフェスリスト」なんていうものを  作ってみましたよー。出来上がって気づいたんですが、こういうもの作っても、  後に残るのはむなしさだけですねー! もうミッシェルが見たくて地面を転げ  回りたいぐらいなのに、何で夏フェスに彼らの名前が出ないのでしょうかっ!  ファンに対する嫌がらせ? 嫌がらせなの?? アイツら、そんなファンの  様子を見て、裏でほくそえんでんのか!(錯乱)  まぁとりあえず、一通り気になるイベントをまとめてみました



 −0612 親戚襲来−
 ヘロヘロでーす! サイトウですっ!  なんかねー。家に帰ったら、いとこが来てるんですよー。で、久しぶりに会った  にも関わらず、お酒ひょいっと渡されて、「飲め」ですって! あなた、挨拶  ぐらいしなさいよ! というヤツですよ。それで、しょうがなく飲んだら、  すごいきついお酒でした。加減をしろよ! ええ、超酔っ払いました。スキっ  腹にメガヒットですよ。もう、目の前が一瞬白くなったね。ホワイトアウトです  よ、ホワイトアウト。雪山かよ、ここは。で、もうその後はボロボロ。まっすぐ  歩けないから、寝ようと思ってお風呂入ったら、溺れました。何でか分から  ないんですが、八つ墓村みたいになりました。もう風呂で死にかけたのは、  これで3回目ですが、今回が一番、生命の危険を感じましたね。怖いわ、お湯。  マジで。お風呂あがった後、生の喜びに、泣けてきてしょうがなかったです。  あと、急遽、明日は高知の山奥へ旅行へ行くことになったんで、更新ありま  せん。なんでも、蛍見に行くそうです。台風来てるのに、大丈夫かなぁ。



 −0612 高知行ってきました−
 高知市内から、車で20分程度走った場所。テレビも無い。ラジオも入らない。  携帯電話の電波も怪しい。見えるのは、川と山ぐらい。というホテルに泊まって  参りました。ヴィラ(小屋?)に、大人4人で泊まったのですが、おいしい  料理と、おいしいお酒、そして広い温泉の三重奏。心身ともにリラックスした  状態で、ゆかたを着て、ホテル敷地内のつり橋から蛍が乱舞する様を眺める、  という、贅沢さ。ホテルには、わざとテレビや時計、新聞というものが置かれ  ていないそうなのですが、もうそんなのがなくても、人間は生きていけるんだ  なぁ、満足できるのだなぁ、と思い知りました。もし社会人になって、荒波に  もまれ、日々の生活に疲れてしまったら、またあのホテルへ行こうと思います。  至福でした。 → オーベルジュ土佐山  さて。そんな感じで、リフレッシュ休暇を楽しんできたサイトウです。皆さま、  お元気でしたでしょうか。私といえば、昨日は久しぶりに会った親戚達と一緒に  旅行、ということもあり、少々はしゃぎすぎてしまいまして。二日酔いです。  胃と頭が鉛のようです。そういえば、昨日は「吐きそう? 気持ち悪い?」と  心配する親戚に向かって、「ううん、つわりだから気にしないで」という、  シャレにならない冗談を言い放ち、その後フォローも何もしなかったような  気がします。まぁ…分かってくれるよね!(今さっき、「本当?」という確認  のメールが来ました。分かってくれなかったようです)  ちなみに、今回の一番の収穫は、この 司牡丹「瑠璃」(上から3番目)という  日本酒でした。何か、旅行へ行くたびに、自分へのお土産に地酒を買っている  ような気がしないでもないのですが、今回みたいに、ダース単位で買ったのは  初めてです。超幸せー!



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