Automatic?

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2002.5.24. 中村一義 ツアー「博愛博」@福岡ドラムロゴス 客電が落ちて、「金字塔」のイントロが流れました。 そして出てきた100式のメンバー。最後に中村一義。 歓声と、「なかむらくーん!!」「池ちゃーん!」という黄色い声が 飛び交う中、メンバーは黙々とスタンバイし、中村一義が、マイクの前に立ち ました。 第一声は、「4・3・2・1」。湧き上がる歓声。 一曲目は「犬と猫」でした。会場の熱が、一気にあがりました。 メンバーは全員、色違いの100式Tシャツを着ていて、中村一義だけが、その 上にシャツを羽織っていました。ステージで見る生の中村一義は、超小さかった です。そしてかわいい。あの日産の「4500円」のコマーシャルに出ている人 なんですが、このかわいい人が、あのものすごいCDを作って、今目の前で歌って いる、という事実に、頭が一瞬ついていきませんでした。 で、もりあがる中、二曲演奏して、一度目のMCに入りました。 「やっときたよ、九州! 六年かかった!」と、いきなり中村さんが叫びました。 どうやら6年ぶりの九州ライブらしいです。中村さんは客の歓声に答えながら、 この九州に来れた感動を述べ、「どうですか? お父さん」と、キーボードの 池田さん(SUPER BUTTER DOG)にふりました。 「池ちゃーん」「池ちゃんかっこいー」という客の声に、「そんなことは分かって いる」と、真顔で答える池田さん(アフロ)。今回のライブは、中村一義さん よりも池田さんが目立っていたような気がしますが、終始、中村さんがふって、 池田さんがこたえて面白いことを言う、といったような形でMCが流れていま した。 このMCの後に、中村さんがギターの変わりにタンバリンを持って演奏。 とびはねながら、マイクの前で「ロックンロール」とか歌っていました。 そして、ギターに持ち替え、新曲「Good day」(うろ覚え) 「セブンスター」 などを演奏して、二度目のMCへ。 この時も池田さんの独壇場。町田さんのギターの音にあわせて、 「痛い…痛い…明かりは消して…」「ゆうはえらいよ。自分の進路を…」(ものまね?) など、うす桃色の照明に照らされながら、ちょっと分かりにくいセリフを喋って いました。そんなお笑い雰囲気のまま曲にいったので、中村さんが笑っちゃって、 歌えてませんでした。 ロザリオやジュビリーなどを歌って、君の声で「…伝わったかな?」と中村さんが つぶやき、コーヒータイム(メンバーがステージ上でコーヒー(もしくは酒)を 楽しむ時間)になりました。ここでギターの小野さんが「やばい」ぐらいに酔っ 払っていたのですが、ここで今回一番の見所がきました。「新世界」(新曲)→ 「1・2・3」→「キャノンボール」の3曲が、休むも間もなく一気に演奏され たんです。新曲・新世界は、はじめて聴いたのですが、それまでの曲とは一線を 画すぐらい、圧倒的な迫力をもった曲でした。何か生み出されるような感じ? 曲が一度終わったように見せかけて、もう一度はじまる場面があったんですが、 そこでどうしようもなく鳥肌がたちました。この曲が終わってすぐ、1・2・3 がはじまったと思うんですが、冗談ぬきに、私はステージ上に何か生まれても おかしくない、と思いましたね。恐竜とか、怪物とか、そんなありえないものが 存在しても、あのステージ上には違和感なかったと思います。それぐらい圧巻の ステージでした。観客の一体感もすごかったです。キャノンボールの時には、その 空気がいくらか薄まり、観客が天井を指差しながら、「そこに愛が待つゆえに」 と合唱する喜びあふれる世界になっていましたけれども。 メンバーは、「じゃぁまた!」と笑顔でステージを後にしました。 で、みんなで手拍子しながら、アンコールをすると、それに応えてメンバーが 満面の笑みで出てきました。まるで楽しくて仕方が無い、という感じです。 アンコール一曲目は普通に演奏されたんですが、2曲目からどやどやと布をかぶった 箱がステージ上に持ちこまれました。大太鼓、ギター、そして手拍子。ステージ 中央に、半円状に、100式のメンバーが座って、シンプルな編成で、2曲目が 演奏されました。「犬と猫ふたたび」の曲だったと思います。3曲目は、それに 加えて、キーボードのかわりに鍵盤ハーモニカ、ベースの山口さんがタンバリン、 そしてギター二本に大太鼓、という編成で、「ハレルヤ」が演奏されました。 客は手拍子です。これまた鳥肌が立つほどすごかったです。 アンコール一度目が終わり、メンバーがステージを去ると、またはじまった時と 同じように「笑顔」が流れ出しました。もう終わったのかなー、と思ってまわりを 見まわすと、客は一人も帰る様子を見せません。アンコール二度目があるんだ、 と、そこで分かりました。笑顔が一曲丸々流れ、しばらくして、ステージ上の 照明が、パーっとつきました。そして現れる100式のメンバー。池田さんは、 ステージに降りる階段から、飛び降りてきました。 満面の笑みを浮かべたギターの町田さんが、福岡の熱気にやられたのか、「最高!」 と絶叫。そして「Tシャツ脱ごうかな!」と言うと、中村さんが悪のりして、 「脱げ脱げ」とはやしたてました。それにあわせて、客席も『脱げ』コール。 中村さんもジャケットを脱ぎ、Tシャツに。ギターの二人は上半身裸に。 そして最後の曲を演奏し終わると、余韻を残したまま、「絶対また来るから!」 と言い残し、中村さんは帰っていきました。 まとめとして。 今回のライブは、緩急がけっこうついた、一つのストーリーのようなライブでした。 「博愛博」というツアー名だったんですが、本当に「博」と言う言葉に見合った、 幅の広いステージだったと思います。ライブで一曲一曲聴かされた、というより、 博愛博という一つの作品を見た、という感じでした。生でしか味わえない、一つの 「作品」だったんだな、と思います。 終わった後も、客席はしばらく立ちすくんだままの人が多かったです。 「ライブ最高だったー」とアチコチで声が聴こえました。 本当に、ものすごいライブでした。 また行きたいと思います。

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