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最高のアルバムを10枚選んでみよう
 はい。その名の通り、今まで私が聴いた中で、最高のアルバムを10枚選んで  みよう、というコーナーです。  1.スガシカオ「Clover」   至高のアルバムと言われたら、私はまず間違いなくこのアルバムを推します。   28歳でサラリーマンをやめ、30歳こえてデビューしたスガシカオのデビュー   アルバムです。このアルバムは、一曲一曲のクオリティもさることながら、   アルバム全体を一曲として聴くことができます。私は、歌というのは、聴いて   いる人に情景を伝えてナンボだ、と思っているのですが、このアルバムは、   通して聴くと、まるで一つの長編恋愛小説を読んでいるかのような気分になり   ます。聴き終わった後、深いためいきをついて、思いをはせてください。ぜひ   買って歌詞カードとともに、じっくり味わってほしい一枚です。  2.スガシカオ「4flusher」   Cloverが一つの情けない男の書いた恋愛小説だとしたら、この4flusherは、   電車に揺られている情けないサラリーマンの話、という感じです。男の人って   こんなこと考えているのかな、と思いながら歌詞を深読みすると、色々とれる   ので面白いです。また、このアルバムは、聞き込めば聞き込むほど、「えっ?!」   という落とし穴がしかけられていることが分かります。飽きを全く感じさせ   ません。BGMとして聴き流すのも良し、じっくり聴きこむのも良し。長く   聴ける一枚です。  3.thee michelle gun elephant「High Time」   ミッシェルガンエレファントのセカンドアルバム、ハイタイムです。   成功する人というのは、成功する直前にすごいパワーを発揮する、と言います   が、それが如実に現れているのがこのアルバムだと思います。まず一回通して   聴いた上で、歌詞カードを見ながらもう一度聴いてみてほしいと思います。   一粒で二度どころか、3度目も4度目も楽しめるアルバムです。   曲を聴きこんだり、歌詞の意味を考えたりするよりも、聴きながら一緒に踊る   のが、多分このアルバムを一番楽しめる方法だと思います。世の中が軽く思え   てきます。  4.ザ・カスタネッツ「LIVING」   このアルバムを、一言で説明するならば、「鬱」です。   別に暗い曲ではありません。歌詞も、そんなに暗いわけではありません。   でも全体的に「あきらめ」とか「倦怠感」とかそういったものがただよって   いて、なおかつ、聴きこめば聴きこむほど、自分と歌の主人公が重なってくる   んですよね。多分、歌詞を読んで少しでも思い当たることがあれば、手放せな   い一枚になると思います。   アルバム最後の曲は「フィクション」というのですが、歌詞をリンクしておき   ます。興味ある人には、ぜひ見ていただきたいです。→歌詞  5.Cocco「ラプンツェル」   先日引退したCoccoですが、ファーストアルバムと散々迷った末、こちらを   選びました。このアルバムは、確か4番目のアルバムです。Coccoのはらむ   狂気が、ただぶちまけられているのではなく、一つの作品として出された   のがこれだ、と私は思っています。ファーストアルバムのような、「首を   切り落として一緒にかけおち」系のどぎつさが薄れ、落ち着いて淡々と、   まわりを見ているような感じを受けました。個人的に、Coccoの中で一番捨て   曲が少ないアルバムです。  6.savage garden「savage garden」   この中で、唯一の洋楽アルバムです。もう解散してしまった二人組みの   かっこいい兄ちゃん達のアルバムなのですが、まずひかれるのが歌詞です。   私が洋楽をあまり聴かない理由の一つに、「訳した歌詞が好きじゃない」と   いうのがあるのですが、このsavage gardenは、訳した歌詞もいいです。   しばらくファンで、彼らのセカンドアルバムやリミックスアルバムを買い   捲ったのですが、やはりファーストにまさる衝撃は受けませんでした。   私の洋楽に対する見方を変えてくれたアルバムです。だまされた、と思って、   ぜひ買って聴いてほしいと思います。  7.GRAPEVINE「CIRCULATOR」   GRAPEVINEはデビュー当時から知っていて、CDも買ってはいたのですが、   ずっとライブには行っていませんでした。なぜなら、そこまで好きではなかった   からです。しかし、このアルバムを初めて聴いた時に、私はライブへ行くこと   を決心しました。実はこのアルバム、メンバーが一人休養でいない状態で作っ   たんですよね。でもそれにも関わらず、このアルバムは、「今までのGRAPEVINE」   が進化した音でした。脱退とか解散とか、そういったものを全てねじふせて   だまらせる力が、このアルバムにはあります。マジで大好きです。ぜひ、   ウォークマンとかで道を歩きながら聴いてほしいと思います。  8.OLIVIA「synchronicity」   オリヴィアのアルバムです。私は中途半端なものが大好きなのですが、彼女の   このアルバムは、全てが中途半端です。ハーフな彼女は、英語の発音も中途半端。   歌もすごく下手なわけでも、すごく上手なわけでもなく、中途半端。曲も、   何か中途半端。曲の流れも、中途半端。何かが突出しているわけでもなければ、   何かが劣っているわけでもありません。しかし、それは決して欠点ではありま   せん。そんな中途半端さが、どれだけ聴いても飽きない、という力を持たせて   います。特にアルバム後半あたりの「Dress me up」あたりからは、OLIVIAの力   が存分に味わえると思います。オススメです。ちなみにジャケットの写真は   いけてないのですが、私はOLIVIAの顔や声が女性芸能人の中で、一番好みです。   今の金髪は、正直やめてほしいのですがね。  9.スピッツ「空の飛び方」   歌詞を深読みする楽しさは、多分スピッツが一番だと思います。   普通に読み流すと、恋人同士のじゃれあいかな、と思うのですが、深読みする   と、「…心中?」とか、「…拉致?」とかそういったことを連想させるような   記述がそこかしこに散りばめられています。マサムネさん流の毒も、トラップ   のように散りばめられています。ちなみに、この空の飛び方以前のアルバムだ   と、深読みするまでもなく露骨な記述になりますし、以降だと深読みする楽し   みしてもあまり楽しくないので、このアルバムが、多分一番楽しいと思います。   ドライブ中のBGMとしても、最高の一枚です。  10.中村一義「ERA」   わざと最後に持ってきました。スガシカオがアルバム作家だとしたら、中村   一義は、アルバム職人、という感じです。中村一義のアルバムは、一口では   全く説明できませんが、全21曲中、曲以外のものが何曲も入っています。   例えば、「21秒間の沈黙」(21秒間音が途切れる)とか…。   確かにランダムで聴いたら、全く意味のないトラックなんです。でも、一曲目   から最後まで聴くと、この「21秒間の沈黙」はアリなんですよね。一つの   偉大なる作品だと思いますので、レンタルでも何でもいいんで、ぜひ、CDを   最初から最後までじっくり聴いてほしいと思います。  以上、アルバム10選でした。次点は、斉藤和義とかホフディランとかです。

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